劇場・コンサートホール札幌「教文演劇フェスティバル」ワークショップにて講師登壇

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ご案内スタッフの心構えやノウハウを伝え、より深い鑑賞体験を後押し

SPSの取り組み

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“観る”から“関わる”へ。演劇の見え方を変えるワークショップ

「教文演劇フェスティバル2025」では、企画・演技・運営などをテーマにしたワークショップが延べ5日間実施されました。「当日運営スタッフ」に焦点を当てたワークショップに弊社社員が招聘され、ご案内スタッフとしての心構え・小劇場と大ホールにおける案内業務の共通点と違いなどについて、同講師のウメツケンイチ氏と対談形式で語り合いました。
※以下、対談内容の要約・抜粋

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対談内容:スケールの違いが生む、役割と連携の工夫

大ホールでは、スタッフの人数やポジションが多く情報の連携が欠かせません。インカムを使い、顔が見えない同士でも意思疎通を図るほか、演目や時間などによって遅れて来られたお客様の対応を事前に決めておくことなどで、スムーズなご案内を実現しています。
一方、小劇場ではよりコンパクトなチームでの対応が求められますが、来場者一人ひとりへの気配りや鑑賞における配慮等はホールの大小に関わらず、それぞれが工夫を凝らし対処されています。

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対談内容:小劇場も大ホールも、観察力と判断力そして笑顔が鍵

案内業務では、お客様の様子をよく観察し必要に応じた対処を行う判断力が求められます。例えば、案内板を見て迷っていると思われるお客様に対して「ご案内しましょうか」と自然に声をかける。その一言が、お客様の安心感につながります。しかし、すべてのお客様が声かけを望んでいるわけではなく表情や動きからその意図を汲み取ることも大切です。こうした繊細な気配りは小劇場でも大ホールでも共通するスキルです。
でも、もっとも重要なのは「笑顔」の大切さです。新人時代に「まだ案内が不慣れなのは仕方ないけれど、笑顔は今すぐできるよね」と言われた言葉が今も心に残っています。お客様にとって最初に出会うスタッフの表情や立ち姿が、施設もしくは演目全体の印象を左右する―その意識は、どの現場でも変わらないと感じています。

■研修名:札幌「教文演劇フェスティバル2025」当日運営スタッフワークショップ
■日時 :2025年7月22日(火)・23日(水) 
     何れも19:00~20:30 ※SPS講師は23日のみ
■場所 :札幌市教育文化会館